Custom Audio Amplifiersとは
1981年にRobert C. Bradshawにて設立されたCUSTOM AUDIO ELECTRONICS(CAE)のアンプ部門であるCustom Audio Amplifiers(CAA)はハイエンドギターアンプをラインナップするブランドです。レンジの広さと唯一無二のミッドレンジのジューシーさ、幅広いサウンドメイクが可能で、名だたるミュージシャンがこぞって使用したことで世界中に名を轟かせ、現在でも人気があります。初期のOD-100や3+はCustom Audio Amplifiers名義ではなく、CUSTOM AUDIO ELECTRONICS名義でリリースされていました。正確な時期は不明ですが、3+の途中からCAA名義で製作されています。
CAAとJohn Suhr
CAAは名前こそCUSTOM AUDIO名義ではありますが、アンプの製作はハイエンドギターブランドとして地位を確立しているSuhrの設立者John Suhr率いるJSTで製作されています。John Suhrは一時期Custom Audio Electronicsにてアンプの設計に携わっていました。OD-100はもちろん、伝説のプリアンプとも言える3+(スリープラス)もJohn Suhrが携わっていました。PT-100は当初CAA PT-100として販売されていましたが、後にSuhr PT-100として販売されるようになっています。
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3+ / 3+ SE (スリープラス)
TOTOのSteve LukatherやMichael Landauを代表に、世界中のプレイヤーから高い人気を誇る名機【3+(スリープラス)】は3チャンネルのプリアンプです。それぞれのチャンネルにVolume、Master、BASS、MIDDLE、TREBLEのコントロールとBRIGHTスイッチを備え、共通のEQセクションは各チャンネルでオン・オフでき、BassとPresenceを17dBカット&ブースト可能です。
チャネル切り替えとEQのオンオフは専用のスイッチもしくは、外部のラッチコントロールで制御できるようになっています。電源供給部はユニバーサル電源となっており、変圧器を使うことなく各国の電圧に合わせてAC100V、120V、220V、240Vを切り替えて使うことができます。
■Custom Audio Amplifiers 3+ SEのサウンド
【Channel #1】
クリーンチャンネルは暖かく力強いタイトなロウ・エンドとスムーズなミッドレンジ、きめの細かいハイレンジを誇ります。
【Channel #2】
クランチチャンネルはハイゲインなソロ・サウンドから、わずかにオーバードライブしたクラシック・クリーンサウンドをGAINやギターボリュームのコントロールで創り出せる、豊富なキャラクターを持ったチャンネルです。
【Channel #3】
リードチャンネルは最もゲインが高いチャンネルです。 チャンネル2と同様、フレキシブルなゲイン・ストラクチャーを持ち、ハイゲインでありながら微妙なピッキングのニュアンスをクイックなレスポンスで表現するリッチ&ファットなソロ・サウンドをクリエイトします。
■Custom Audio Amplifiers 3+ SEのスペック
Channels : | 3 Channels |
Controls (Channel 1) : | Bright Switch / Gain / Bass / Middle / Treble / Master |
Controls (Channel 2) : | Bright Switch / Gain / Bass / Middle / Treble / Master |
Controls (Channel 3) : | Bright Switch / Gain / Bass / Middle / Treble / Master |
Controls (EQ) : | Level / Treble / Bass |
Tubes : | 12AX7 x7 |
Dimensions(mm) : | W483 x H86 x D364 |
Weight : | 6.5kg |
■3+と3+ SEの違い
サウンド面では同系統ではあるものの、同じつまみの位置ではサウンドが違う印象があります。(初期型の3+ではメモリが11まであるため厳密には同じとは言えないですが、、、)【CAE 3+】ではミドルのジューシーさが特徴的でヌケの良い太さを持っています。CAA 3+ SEではEQの効きの幅が広くフレキシブルな音作りが可能な印象です。3+よりもワイドレンジな印象です。過去に当店で販売した個体の中には、Custom Audio Japan(CAJ)にて3+のCH3を3+ SE ver.にモディファイされた個体も存在します。
OD100
OD-100は100ワットのアンプで、他のアンプとは一線を画したワイドな周波数帯域とトーンバリエーションを持っています。基本的にはクリーンチャンネルとリードチャンネルの2チャンネル構成でコントロールはとても分かりやすく、それぞれのチャンネルにGain、Level、Bass、Middle、TrebleのコントロールとBright , Boostの2つのスイッチが搭載されています。それぞれのコントロールの効きはとても良く幅も広いので、クリーンでは艷やかでクールなクリーンから甘く暖かなクリーンまで、リードチャンネルではクラシックなオーバードライブからモダンなハイゲインまでカバーいたします。改造マーシャル系ハイエンドアンプと比較されることも多くBognerやFriedmanと比較されますが、OD-100は元々パワー管に6L6を搭載していることもあり、Bogner EcstasyやFriedman BE-100と比べ、クリーンとハイゲイン共にワイドレンジで抜けの良い方向性となっています。ツマミやスイッチが少なく直感的にコントロールしやすいのも特徴です。
Tube:12AX7
Power Tube:6L6
OD100 Standard Plus
Okada International公式サイト:OD100 Seriesより引用
90年代に登場したOD100を改良したフラッグシップモデルOD-100 Standard+です。Channel 1はFender Black Faceを彷彿とさせ、艷やかなクリーントーンとパンチがありながらも解像度は高いローミッドが特徴です。Channel 2は密度のある中域が特徴のブリティッシュオーバードライブ~ディストーションサウンドをカバーしたサウンドです。ブーストモードを搭載しておりブーストのレベルは内部のトリムポットで調整可能です。背面パネルには、パワーセクションのローエンドとハイエンドを調整できるDepthとPresenceノブが搭載されています。
Pre Tube:12AX7
Power Tube:6L6GC
OD100 EL34
マーシャルと同じEL34仕様のOD100です。Mid~Mid-Lowの厚みが増すWHOMP SWが搭載されていますので、初期OD100に見られるドンシャリ過ぎになることもなく、かなり使いやすい仕様の個体です。CH1で澄み切ったクリーン~クランチまで幅広く設定でき、それぞれのサウンドがかなり使いやすいサウンドです。CH2はクランチ~メタルまでこなせるハイゲインサウンドです。EQの効きがかなり幅広いので、音の作り込みやギターやエフェクター等との組み合わせもかなり柔軟に対応可能です。
Tube:12AX7
Power Tube:EL34
OD100 Classic
OD100 ClassicはOD100にヴィンテージ・マーシャルのエッセンスを加えたモデルでクリーンからオーバードライブサウンドが魅力のモデルです。通常のOD100のパワー管は6L6管ですが、OD100 ClassicにはMarshallでは定番のEL34管(Groove Tube)が使用されています。元々のOD100が持つワイドレンジやエフェクト乗りの良さはそのままに、中域のウォームさがプラスされています。
Pre Tube:12AX7
Power Tube:EL34
OD100 Classic Plus
OD100 Classic PlusはOD100にヴィンテージ・マーシャルのエッセンスを加えたモデルです。OD100に先立ってJohn SuhrがSteve Lukather、Michael Landauなどに行っていたMarshallモディファイの中でもゲインの高いLead Modの内容を盛り込んでいます。また、サウンドは通常のOD100よりも中域が豊富で太いサウンドが特徴です。通常のOD100のパワー管は6L6管ですが、OD100 Classic PlusにはMarshallでは定番のEL34管が使用されています。
背面にあるコントロールについてですが、「FEEDBACK」はパワーセクションの全体的なニュアンスを調整できます。12時の位置から時計周りに回すとサウンドはタイトに、反時計回りに回すとサウンドはイナたくヴィンテージライクになります。「DEPTH」はパワーセクションのローエンドのブースト量を調整できます。サウンドの明瞭さを維持しつつ低域をプラス出来ます。
Pre Tube:12AX7
Power Tube:EL34
PT-100
OD-100を基にギタリストPete Thornの為に製作されたチューブアンプPT-100 Headです。クリーンからハイゲインサウンドまで幅広くセッティングが行える一台です。
本機は3ch仕様で製作されており、クリーンからハイゲインサウンドまで選択できるアンプです。各チャンネルのサウンドですが、1chでは、きらびやかで透き通ったクリーンサウンドからブーストスイッチやブライトスイッチにより軽いクランチからブルージーなサウンドを作り出すことができます。2chではクランチから図太く芯のあるドライブサウンドです。また、倍音が豊かでバンド・アンサンブルの中でも埋もれることのないサウンドです。3chでは、オーバードライブからハイゲインサウンドまで得られ、いつ途切れるか分からない程のロングサスティーンを可能にしています。また、GainとLevelは各チャンネルに搭載されていますのでニュアンスの異なるドライブサウンドを作り出すことが可能です。2/3chの3Band EQは共通ですが各チャンネルに合わせてサウンドキャラクターを変えたものが搭載していますので、とてもセッティングのしやすい仕様です。
リアパネルにはPresenceコントロールやFeedBack、Whompを搭載しており、Whompではローミッドブーストが行えますので細かなサウンドセッティングを行えます。エフェクトループでは、シリーズモードとパラレルモードを切り替えられ、パラレルモードではエフェクトの信号とアンプのドライ音をブレンドし出力しますので、ChorusやReverbなどの空間系エフェクターを繋ぐことによりアンプのサウンドを崩すことなく自然にエフェクトを加えられ、サウンドに深みを持たせることができます。また、付属するフットスイッチを使用することでチャンネル切り替えやブーストのON/OFF操作が行えますのでより使いやすくなっています。
Pre Tube:12AX7
Power Tube:EL34
PT-100は後にSuhr PT-100 Signature Edition、Suhr PT-100として再リリースされています。Suhr PT-100 Signature EditionはMIDI機能を搭載しており、MIDI Program Changeでチェンネル切り替えやBoostのON/OFFをプリセットして呼び出すことが可能です。CAAのPT-100にも通常のSuhr PT-100にも搭載されていないSuhr PT-100 Signature Editionならではの特別仕様です。
OD100SH
通常のモデルよりもややゲインアップしたScott Hendersonモデルです。
コントロールはクリーンチャンネルとリードチャンネルの2チャンネル構成で分かりやすい仕様です。それぞれのチャンネルにGain、Level、Bass、Middle、TrebleのコントロールとBright、Boostの2つのスイッチが搭載されています。イコライザーやブライトスイッチの効きも良く、動かしたいポイントを幅広く動かせる設計になっています。出音のキャラクターも豊富で、クリーンではきらびやかで硬質なクリーンから甘く暖かなクリーンまで、リードチャンネルではクラシックなオーバードライブからOD100らしいモダンさのあるハイゲインリードサウンドまでカバーいたします。加えて、他のアンプとは別格なエフェクト乗りの良さも、このアンプにしかない重要なポイントです。本機には6L6管が使用されています。EL34管が仕様されている他の仕様もいくつかございますが、6L6管仕様のほうがゲインも稼げ、OD100は6L6管じゃないとというプレイヤーな方も多いのではないでしょうか。凄まじいレスポンスと抜けの良さを持った本当に素晴らしいアンプです。
OD100 SE Plus
昨今のラウドシーンで求められるモダンハイゲインが特徴でOD100 Standard Plus の Channel 2 をハイゲインに設定したモデルです。EQと独立した回路を持つミッド・ブースター WHOMP を標準装備し、イコライザーのセッティングを保ったままボトム~ミッドを押し上げ、ウーハー・スピーカーを ON にした様な効果が得られます。
OD50
OD100の50wバージョンであるOD50は50Wモデル専用に開発されたアウトプット・トランスフォーマーにより、チューブ・サウンドの重要な要素であるパワー管のサチュレーション(歪み)を 100W 仕様より小さい実用的なパワーでバランス良く得る事が可能です。
Cabinet
112
212
412
安心&スピーディーな買取手続きできます!キャンセルもすべて無料です!Okada Inaternational:CAE Speaker Cabinetsより引用
使用アーティスト
- Steve Lukather
- Michael Landau
- Pete Thorn
- Scott Henderson
- Reb Beach(Whitesnake)
- 増崎 孝司(DIMENSION)
CAAやCAEの製品はオンオフ品も多数あり!
前述の通りCAJがモディファイを行った純正モディファイのようなものやアーティスト向けのワンオフもの、その他にも顧客の希望に応じた仕様の物が多数存在します。アンプヘッドはOD100を基準にしつつ、各派生モデルが製作されるにあたって試行錯誤が見られる物も存在しているようです。輸入元でありCAJのブランドホルダーでもあるオカダインターナショナルと話をしていても、明確でない部分が多々あることが確認できています。