Fender Stratocaster 年代別の特徴と変化

Fender USA Stratocaster Guitar

Fender Stratocasterは、ざっくり分けると50年代、60年代、70年代となりますが、細かく見ていくと各年代の中でもマイナーチェンジが繰り返されています。ヘッドの形状、指板の種類、ネックシェイプ等、年代別の特徴と変化を見ていきましょう!

Fender 60年代ストラトの特徴に迫る!

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Fender Stratocasterの特徴

1954年に登場したFender StratocasterはFender TelecasterやGibson Les Paulと並びエレキギターのスタンダードとも呼べるモデルです。

コンター加工を施したボディーデザインに、新開発の3基のピックアップやトレモロユニットを搭載したStratocasterです。Fenderの歴史やエレキギターの歴史・音楽の歴史に欠かせない存在となるこのモデルは、Telecasterの改良とGibson Les Paulへの対抗を主に開発されました。当時Fender工場を訪れていたミュージシャンたちの意見をふんだんに取り入れて作られたStratocasterは、3基のピックアップとトレモロユニットによるアーミングが可能で多様なジャンルに対応し、コンター加工による抱えやすさとカッタウェイによるハイポジションが弾きやすい優れた演奏性を持ったモデルです。

ビブラートユニット

Fenderは当時ビブラートユニットとして定番だったBigsbyをコピーしないと決めていました。Bigsbyやその他の当時のユニットは、固定されたブリッジの上で弦を引っ張ったり緩めたりすることで、ピッチの変更を行っていました。Fenderは、この仕組だから大きなアーミングには耐えられず、チューニングが狂ってしまうと考え、自分ならより良い物を作れると思ったのです。結果として生まれたシンクロナイズド・トレモロは、ブリッジとビブラートユニットが一体化し、ユニット全体が動く構造にすることでチューニングの狂いを抑えることが出来ました。また、当時のライバル製品たちに比べ大きくピッチを変えることもでき、後の音楽シーンに大きな影響を与えてきます。

Fender C/S 1957 Stratocaster のシンクロトレモロ

 

ピックアップとコントロール

Telecasterとは異なる新しいピックアップが開発されました。TelecasterではフラットだったポールピースをStratocasterではスタガード仕様にすることで各弦の出力バランスを整えています。また、サウンドバリエーションを増やすため、PUセレクターは「フロント/センター/リア」と3段階に切り替えられるようにし、トーンコントロールも2つに増やしました。ちなみに、当時ハーフトーンを出力する予定は無く、こういった設計になりましたが、Stratocasterを手にしたアーティストたちが、セレクターを中間で止めることで独特な音色になることに気づき、そのポジションを使い始めました。PUセレクターが純正で5-Wayになったのは1977年のことです。

伝説のマスタービルダーJohn Englishにより2006年に製作されたFender Custom Shop MBS 1963 Stratocaster Relic Olympic White Matching Head

 

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Stratocasterの誕生

Stratocasterは1954年4月に発表されました。後の宇宙時代を示唆させる未来的なイメージ(Stratosphere:成層圏)と、Telecasterの純粋な後継機としてのアピールを盛り込み名付けられました。ボディー材にはTelecasterにも採用されていた木目が美しいアッシュを使用。カラーには2色を使ったサンバーストが採用されました。当時、他のブランドのギターは1色のものだったため、2色にすることで、”より新しく高級なものとして見てもらえるように”という意図があったそうです。現在では2トーンサンバーストや2カラーサンバーストという名称で50年代のスペックを採用したストラトキャスターで定番のカラーです。

開発から発表へ

Stratocasterの開発にFenderが着手したのは1951年。Telecasterが発表されてすぐのことです。Fenderは常に”改良”への意識が高く、製品をより良くしようと考えていました。そんな中、1952年中頃に現れたのがGibson Les Paulです。美しいアーチ形状に高級感の有るGoldカラー。伝統的なGibsonが作るソリッドギターに対し、Telecasterは地味な印象を持たれてしまったため、それに対抗する高級機種を作る必要性も出てきたのです。開発にあたって、Fenderは当時Fender工場を訪れていたミュージシャンの意見を積極的に取り入れました。プレイヤーの身体に馴染むようにコンター加工を入れてはどうか、ピッチを正確にするため、Telecasterでは3つだったサドルを各弦に対応する6つにしてはどうか、こういったプレイヤーの意見を真摯に受け止め、開発に盛り込んでいったのです。また、Gibson Les Paulとの差をつけるために、新しいギターには、ヴィブラートユニットを付け、ピックアップは3基にしてサウンドバリエーションを増やすべきだと考えたFenderは、更なる研究を進め1954年にStratocasterを発表しました。

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年代別のFender Stratocasterの特徴

50年代ストラトキャスターの特徴

  • スモールヘッド
  • スパゲティロゴ
  • Maple 1Pネック
  • Ashボディ
  • 8点止めホワイト1Pピックガード
  • 2トーンサンバースト

1950年代の代表的なスペックはアッシュボディ、メイプル1Pネック、ホワイト1Pのピックガードでした。ピックアップはブラックボビン、フィニッシュは2トーンサンバースト、ネックシェイプは厚めでやや丸みを帯びたU~Vシェイプといった印象が一般的に認知されています。その後、1956年中期頃、ボディーがアッシュ材からアルダー材に切り替わり、1958年には3トーンサンバーストが採用され60年代のスペックへと移り変わっていきます。

Stratocaster誕生から50周年となる2004年にChristopher W. Flemingにより製作されたFender Custom Shop MBS Limited Release 50th Anniversary 1954 Stratocaster 2TB

50周年モデルで忠実に再現された個体。プラスチックパーツは最初期型の特徴的な形状を再現し、さらにノブを化学分析することで素材を把握し、その成分に近い素材を使用してパーツを製作しています。ピックアップカバーやコントロールノブ、PUセレクターノブなど、現行品とは異なる形状になっています。

 

60年代ストラトキャスターの特徴

  • スモールヘッド
  • スパゲティロゴ&トラディショナルロゴ
  • Rosewood指板
  • Alderボディ
  • 11点止めホワイト3Pピックガード
  • 3トーンサンバースト

1960年代の代表的なスペックはPre CBSの個体に見られるアルダーボディ、ローズウッド指板、メイプルネック、11点止めホワイト3プライのピックガードです。Rosewood指板には接着面が平らなスラブボードと接着面が曲面のラウンドボード指板が存在します。ネックシェイプはCシェイプが代表的です。ピックアップはブラックボビンが採用されますが、1964年からはグレイボビンが登場します。また、この時期のホワイト3Pの素材は緑色に変色しやすく、「グリーンガード」と呼ばれています。

Fender 60年代ストラトの特徴に迫る!

1964 Stratocasterに準じた仕様のFender Custom Shop 50th Anniversary L-Series 1964 Stratocaster Relic 3TS 2014

Fender Custom Shop 1960 Stratocaster Relic 3TS 2005

スラブボード:指板とネックの接着面が平(ヘッド側)

ラウンドボード:指板とネックの接着面が湾曲している(ヘッド側)

スラブボード:指板とネックの接着面が平(ボディ側)

ラウンドボード:指板とネックの接着面が湾曲している(ボディ側)

 

70年代ストラトキャスターの特徴

  • ラージヘッド
  • CBSロゴ
  • Ashボディ
  • Maple指板
  • 3点止めジョイント
  • Fキーペグ

70年代ストラトキャスターの特徴は、ラージヘッドFキーペグメイプル指板、ヘヴィーウェイトのアッシュボディとされています。トラスロッドはヘッド側から調整可能なブレットナット3点止めのジョイントプレートとネック角の調整が可能なマイクロティルトを採用しているのも特徴です。それまでオールラッカーだった塗装に変化が見られ、1968年前半のボディには下地にポリエステル系塗料を使用するようになります。その後、ネックはヘッドトップ以外をポリエステルボディーは下地がポリエステルで仕上げがラッカーになります。また、ヘッドトップはデカールの上からラッカーが吹かれている為、ヘッドトップのみ焼けが見られる個体が多くなります。Fenderは、下地にポリエステル、着色からトップコートにラッカーを使用した塗装を、「Thick Skin Finish(シック・スキン・フィニッシュ)」と銘打って、セールスポイントとして売り出していきました。

Fender 70年代ストラトの特徴に迫る!

1974年製のFender USA Stratocaster 3TS

Yngwie MalmsteenのStratocasterを彷彿させる仕様にモディファイされた1974年製Fender Stratocaster Natural

80年代にStratocasterの生産中止

1983年にFenderは正式モデル名Stratocasterの生産を中止します。ここで一旦Stratocasterの歴史は終わります。以降もストラトキャスターモデルが発売されていますが、American Vintage Stratocasterといったようにシリーズやモデル名が必ずついた状態で発売されており、50年代から続いた純粋な「Stratocaster」は発売されていません。1983年からはStandard Stratocaster , Elite Stratocaster , Vintage Stratocasterの3シリーズを軸に様々なモデルを展開していきました。

1980年代の特徴的なモデルやシリーズ

  • International Color Series
  • The Strat
  • Gold Stratocaster
  • Anniversary Stratocaster
  • Standard Stratocaster
  • Elite Stratocaster
  • Gold Elite Stratocaster
  • Walnut Elite Stratocaster
  • Vintage Stratocaster Series

Fender Custom Shopの発足

CBS期に品質低下のイメージがついていたFenderを元のより良い品質に変える目的で1987年Fender USA内にFender Custom Shopが設立されました。各年代のオリジナルStratocasterに基づいた仕様からモダンな要素を取り入れ現代にマッチした演奏性を持ったモデルまで製作しています。

Custom Shop製品は大まかな外周まで切り出した後にほぼ手作業によって加工が行われます。ボディー角のアール、エルボーやバックのコンター加工は全て手作業です。ネックの形もざっくりとルーターで削り出した後に、ノギスで測りながら手作業で仕上げられています。Custom Shopのネック製作を行っている壁には各年代やアーティスト毎の大量のネックサンプルがかけられており、それらを基準に加工が行われています。フレットの打ち込みもレギュラーラインは機械で行われていますが、Custom Shopは昔ながらの方法による手作業です。製作過程はほぼヴィンテージと同様で、Fender発足当時になぞって作られています。

Fender Custom Shopとは?

シニアマスタービルダーのJohn Cruzが製作したFender Custom Shop MBS 1960 Stratocaster Custom Heavy Relic

 

使用アーティスト

      • Jimi Hendrix
      • Stevie Ray Vaughan
      • Eric Clapton
      • Jeff Beck
      • Ritchie Blackmore
      • Yngwie Malmsteen
      • John Frusciante(Red Hot Chili Peppers)
      • John Mayer
      • Char
      • KEN(L’Arc~en~Ciel)

Fender 60年代ストラトの特徴に迫る!

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