James Tyler Studio EliteのFull Spec Controlを徹底解説

Guitar
James Tyler Studio Eliteの所謂フルスペックコントロール

Studio Elite Full Specを中心に、Studio Elite HDやClassic、USA製にはまず見られない日本製James Tylerのスペック等コントロールを見ていきましょう!2種類あるMid Boost Switchとメーカー公認の改造方法も!

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多彩なサウンドメイクが可能なStudio Elite Full Spec

James Tylerのギターには充実したコントロールにより幅広いサウンドメイクができることが特徴ですが、その分いろいろなスイッチがついててよくわかんない!そんな方もいらっしゃるかと思います。ここではStudio Eliteのコントロール部を解説します。それぞれのスイッチの役割は以下です。

  • 5-way PU Selector
  • Volume
  • Mid Boost Level
  • Mid Boost SW (Bypass or Preset)
  • Lead/Rhythm SW(Bridge Direct Switch)
  • Pickup Coil Select SW (Series/Split/Parallel) x 3

Lead/Rhythm SW

Lead/Rhythm SWはPickup Selectorでどのポジションにしていても瞬時にリアのハムバッカーに切り替えられるスイッチです。このスイッチをオンにしている時、コントロールはVolume、Mid Boost SW、Boost Levelのみコントロール可能です。リアピックアップに対応するミニスイッチをコイルタップのポジションにしていてもLead/Rhythm SWをOnにすると直列(Serial)配列の一般的なハムバッカーサウンドとなります。

Tom AndersonやSuhr等でも類似の機能があり、Direct Switchや強制リアハム・スイッチと呼ばれたりもしています。

Mid Boost SW & Boost Level

ボリューム付近のPush/PushタイプのミニボタンがMid Boostのスイッチ、ジャック付近の黒いノブがBoost Level Knobとなっています。その中でもMid Boost Switchの効果が2種類あり、1つ目はMid Boost回路を常に通りスイッチを押すことでブーストレベルコントロールノブを有効にするPreset。スイッチを押すことでミッドブースト回路を通るか通らないかを選ぶBypassがあります。オンの時は同じですが、オフの時は以下の様に効果が変わります。

■Preset SW

  • スイッチ・オフでバッファードバイパス(=常にローインピーダンスで出力)
  • スイッチ・オンでブーストノブが使える
  • 常に電池が必要

■Bypass SW

  • スイッチ・オフでトゥルーバイパス(=完全なパッシブギターと同じ)
  • スイッチ・オンでミッドブースト回路を通りブーストノブが使える
  • OFF時は電池不要

Preset SWでは常にローインピーダンスでノイズに強く、信号としても強い為、安定した電気信号として扱えます。しかし、電池が切れると音が出なくなるため、アクティブ・ピックアップのEMG等と同様に常に予備の電池をポケットに忍び込ませておきましょう。一方、Bypass SWの場合、オフ時はトゥルーバイパスの為ハイインピーダンス、オン時はローインピーダンスとなります。ゲルマニウム・トランジスタを使うFuzz等ではトゥルーバイパスが使えた方が便利でしょう。

James Tyler公式ページではMid Boost Preset SWをBypass SWに変更する方法も解説されています。
https://www.tylerguitars.com/modifications

Mid Boost が効きすぎる問題???

James TylerのMid Boostはかなり強力にミドルを持ち上げます。アンプやエフェクターなどの機材、セッティング等にもよりますが、ブーストレベルは抑えめで軽くミドルを持ち上げる感覚で使う方法がオススメです。シングルコイルを程よくブーストするとハムバッカーのようなサウンドも狙えるのでお勧めです。フルテンでブーストして潰れたサウンドを狙う使い方もできると思います。機材やお好みに合わせて幅広く使えるのが強みですね。

Pickup Coil Select SW (Series/Split/Parallel)

このスイッチはそれぞれのピックアップに対応している3ポジションスイッチです。以下の3つのサウンドをセレクトでき、様々な組み合わせにより幅広いサウンドバリエーションでの演奏が可能です。サウンドの特徴はフルサイズのハムバッカー(コイルが横並び)とスタックタイプ(コイルが2層)で異なります。

■ハムバッカー(コイルが横並び)

普通のハムバッカーです。

  • Series(シリーズ)→2つのコイルを直列に接続し、太さのある一般的な配線のサウンド(=一般的なハムバッカー)
  • Split(スプリット)→1つのコイルを使用した歯切れのいいシングルコイルサウンド(=コイルタップ)
  • Parallel(パラレル)→2つのコイルを並列に接続し、ノイズが少ないローパワーなサウンド(=疑似ハーフトーン)

■スタックタイプ(コイルが縦並び)

外観は普通のシングルコイルですが、シングルコイルが上下に重ねられたスタック構造となっています。SSH配列でフロントとセンターに採用されることが多いです。

  • Series(シリーズ)→2つのコイルを直列に接続し、ノイズが少なくパワフルなサウンド(=疑似ハムバッカー)
  • Split(スプリット)→1つのコイルを使用した歯切れのいいシングルコイルサウンド(=コイルタップ)
  • Parallel(パラレル)→2つのコイルを並列に接続し、ノイズが少なくローミッドが減衰したサウンド(=疑似ハーフトーン)

シングルピックアップなのにコイルタップ?(余談)

ここでコントロールの話から逸れますが、SSHのピックアップ配列でシングルコイルの直列並列ってどういうこと??となりますよね。シングルピックアップの外観はしていますが、スタックタイプのハムバッカー構造となっており、このような多彩な配列が可能となっています。ピックガード裏にハムキャンセル用のコイルを搭載したモデルもあり、同様にSeries/Split/Parallelを切り替えることができ、シングルピックアップながら多彩なサウンドバリエーションと非常にノイズレスなサウンドを実現しています。

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モデル別のコントロール

James Tylerでは様々な配線オプションがあり、モデルによって様々な仕様があります。昔はモデルごとにある程度スペックが決められていた印象ですが、年々自由になり、James Tyler Japanが発足している頃には、ほとんど制限なく採用されているようです。極一部とはなりますが、過去に当店で販売したモデルごとにコントロール部を見ていきましょう。

Studio Elite Special Edition Yuji Toriyama Model


Control : Volume、5-Way PU Selector、Mid Boost、Read/Rhythm Circuit、Mid Boost Preamp、Bypass

鳥山雄司氏シグネイチャーモデルであるJames TylerのStudio Elite Special Edition Yuji Toriyama Modelです。コントロール類はVolume、5way PU Selectorに加えて、それぞれのピックアップ毎のSeries/Coli Split/Parallelを切り替えられるスイッチや、瞬時にリアのハムバッカーに切り替えられるLead/Rhythmスイッチ、ブーストレベルも調整できるMid Boosterも備わっています。アクティブのミッドブースト回路はPresetタイプとBypassタイプがありますが、本個体はBypassタイプで、オフにすれば完全なパッシブギターとなり、電池を外していても使用可能です。

Studio Elite HD Purple & Gold Shmear Gloss 2004

Control : 1-Volume、1-Mid Boost Level、1-Tone、5-way PU Selector

コントロール部の黒いノブはMid Boost Levelのコントロールとなってします。本機は常にブースト回路を通るバッファード回路となっており、長いシールドやいくつものエフェクターを繋いでもハイインピーダンスの時に比べ、ノイズに強く、劣化が目立ちにくくなります。ミッドブーストはMaxまで上げるとかなり強烈にブーストしてくれるので、エフェクターやアンプの歪みとミックスして使うことで優秀なゲインチャンネルとしても重宝します。

JAPAN Studio Elite HD Rear Rout Arctic Mint Shmear 2019

Control : 1-Volume、1-Tone、Mid Boost Level、5Way-PU-Selector、Coil Split SW×2

本機はミッドブースターを搭載しており、ピックアップセレクター近くのミニボタンでON・OFFが可能で、黒いコントロールノブでブースト量のコントロールが可能となっております。さらに2つのミニスイッチは各ハムバッカーに対応してたコイルタップスイッチとなっています。

Classic Ice Water 2014

Control : 1-Volume, 2-Tone, 5-Way Pickup Selector

トラディショナルなStratocasterと同様のコントロールを採用しています。

Studio Elite Retro Candy Apple Red 2010

Control : 1-Volume、2-Tone、5-Way PU Selector、Add Neck & Bridge Pickup Switch

フロントとリアピックアップのサウンドが常に出力されるAdd Neck&Bridge Pickup Switchを搭載しており、すべてのピックアップを鳴らしたり、フロントとリアのハーフトーンが使えるなど、Tom AndersonのSwitcheroo SystemやTylerの Lead/Rhythm Circuitを彷彿とさせる多彩なサウンドメイキングが可能なサーキット構成になっています。

Japan Studio Elite HD Spalted Flame Maple Cherry Sunburst 2018

Control:1-Volume、1-Tone、Mid Boost Level(Bypass Switch)、5Way PU Selector

本機はミッドブースターを搭載したHD仕様となっており、ピックアップセレクター近くのミニボタンでON・OFFが可能、黒いノブでブースト量のコントロールが可能です。アクティブのミッドブースト回路はオフにすれば完全なパッシブギターとなり、電池を外していても使用可能です。

 

Ultimate Weapon Gold Pearl Red 35th Years 2007 est 1972


Control:Volume、Mid Boost Level(Preset SW)、3Way-PU-Selector、Series/Split/Pararell SW×2

それぞれのピックアップをSeries/Split/Pararellで切り替えられ、ミッドブースターも内蔵しています。Preset SWなので、常にバッファード回路となります。

Studio Elite HD-P Customized Caribbean Splash 2015


Control:1-Volume、1-Tone、5-Way Pickup Selector、Rear Direct Mini-Toggle Switch

Mini SwitchはRear Direct Switchですので、5wayで任意のピックアップを選びリアハムと交互に切り替えることができます。ハーフトーンやセンターなど瞬時に切り替え難い挙動を選んでおくと、ライブでも間違えることなく瞬時に切り替えることができます。地味に見えるかもしれませんが、とても実用的な仕様で製作されています。